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大学の学びがどう繋がる?

学生時代の学びと今の仕事のつながりとは?
「建設コンサルタント」の仕事を選んだ
先輩社員たちのホンネを聞いてみよう!

防災

[都市整備部]
磯輪 恵太2015年入社
工学部都市環境デザイン学科卒業

Q. 学生時代に取り組んだテーマや興味など

私が在籍していたのは都市環境デザイン学科で、河川の水質汚染に関する研究をしていました。高校生のころから生物や生態系に興味があったため、農学部も視野に入れていましたが、最終的に工学部に入り、この研究を選びました。

この仕事に就いてから改めて、学級委員や生徒会をやっていた小学校・中学校時代を思い出すと、人の前で何か発表する、チームを組んで対話し目標を決めて、それを成し遂げることが好きでした。行政の方々と会ったり、説明会やワークショップを開いたりする都市整備部の今の仕事に通じるところがあると考えています。

Q. 学部、院で学んだことがどのように仕事につながっているか

大学での研究は直接、今の仕事とは繋がっていませんが、最終的な結論を導くために、何度も同じ実験を繰り返し行っていたことは、質の高い成果品(顧客(おきゃくさま)に提出する計画書や設計図面などの総称)をつくり出すために様々な検討を行うことと繋がっていると思います。

都市整備部で私が携わっている仕事は、防災まちづくり事業と土地区画整理事業を主としています。ある都市でのプロジェクトでは、災害発生時にどの道で避難するか、避難スペースはどこか、を示し、住民の防災意識を高める目的がありました。行政から「特に危険である」と判断された学区で、住民代表と行政担当者、コンサルの三者でワークショップを開いたのです。

該当区は旧東海道が通り、昔からの狭い道や古い家屋が多くある中で、災害時の安全な避難路、避難スペースをどう確保していくかなど、地域の歴史を考慮しながら整備をしていく方法を住民の方と一緒に話し合いました。

ワークショップに参加される方の中には「いまさら仕方ない」「今までこれでやってきたからこのままでいい」などと保守的な考えの方もいらっしゃいます。しかし話し合いで、相反する二者の距離が縮まり防災意識が高まり、積極的になってくださる。互いのベクトルが一致したとき、険しい道のりの中に意義を見つけ「これぞコンサルの醍醐味!」と感じるのです。

Q. 就職活動で大切にしていたこと

就職先の選定にあたっては、自分はどんな仕事が向いているかわからなかったため、ゼミの教授に相談をしました。細かいことが得意で人とのセッションが好きだったことから、建設コンサルタントが向いているのではないかと助言をされました。大学での研究を活かす仕事も良いですが、自分に合った職種が他にも存在することもあります。固定概念を捨てることが大切でした。

中央コンサルタンツは「リニア」「熊本地震の災害査定」「耐震補強」等のニュースでよく登場する大きな仕事から、もっと身近な仕事まで幅広く携われる会社。様々なサイズの器で他と協調していく必要があります。セミナーで会社の雰囲気をつかみ、ここで自分も一緒に働けたらな、と胸膨らませ、夢がかないました。就職試験でのアドバイスは、履歴書は手書きで丁寧に書くこと。字面に自分の個性が出て、相手に伝わると思います。

橋梁

[構造部]
平間 雅也2014年入社
工学部土木工学科卒業

Q. 学生時代に取り組んだテーマや興味など

モノづくりが好きでした。特にレゴブロックは、中学2年くらいまで夢中でした。大学を選ぶ際、橋梁やダムをつくる仕事があることを知り、単純に規模の大きなものはカッコイイと思い、土木工学科を選んだのです。1~3年まではコンクリート、土、構造など学びました。今している仕事の基礎の基礎にあたります。

4年生になると構造関係の研究室に入り、木造橋をテーマにしました。木造橋には木でありながら長く使われているものがたくさんあり、この構造を力学的に解明したいと思ったのです。1年ではとても時間が足りず、解明には至りませんでしたが、橋(構造物)を力学的にみる面白さを十分感じることができました。

Q. 学部、院で学んだことがどのように仕事につながっているか

今は、学部時代に勉強してきたテーマの延長線上にある構造の仕事に携わっています。構造部は中央コンサルタンツの中で一番大きい組織。100件近くの案件が進行していて、私は橋梁をつくる設計の最終段階の「詳細設計」を担当しています。

橋梁をつくるには、場所や周囲の状況を調べ、道路の広狭、土質など、前提となる条件を整理します。この条件と決められた基準を満たして、まず候補を絞る段階が「予備設計」。「こういう計画・設計にできそうです」というおおまかな設計です。さらに顧客(おきゃくさま)とやりとりしつつ、予備設計をベースに、細部を詳しく決めていくのが「詳細設計」です。「予備設計」「詳細設計」どちらの段階でも、顧客にしっかりと納得していただくことが大切です。

学部生と社会人とのレベルは算数と数学ぐらいの差があります。ひと通り学んだと思えるようになるには入社後5、6年かかるでしょう。今はまだ半人前ですが、いつかランドマークになるような橋をつくりたいと思っています。

Q. 就職活動で大切にしていたこと

就職活動をする中で「公務員は安定、コンサルはキツイ、ゼネコンはその中間」というイメージがありました。でも、自分が本当にやりたい仕事は何かと考えたとき、“橋梁やダムを設計したい。だったらコンサルでしょう!”という結論に至りました。コンサルで橋梁の実績が多い会社を調べたところ、中央コンサルタンツを知りました。

橋やダムといった大きな仕事だけでなく、業務内容が多岐にわたっているので、これは面白そうだと第一希望にしました。セミナーにも参加しましたが、正直、社内の雰囲気はまったく気にしてませんでした。もちろん、居心地は良いほうがいいに決まっていますが。実際の職場は、コミュニケーションがとれていて、働きやすいですよ。あとは自分の実力です。

道路

[交通部]
都竹 延晃2014年入社
工学研究科
社会基盤工学専攻修了
技術士:建設部門(道路)

Q. 学生時代に取り組んだテーマや興味など

もともと父が建築設計の仕事をしていました。私もモノづくりが好きで設計がしたいと思い、大学は工学部都市システム工学科に進み、土木への興味が深まりました。日本は地震大国です。南海トラフ巨大地震への備えも必要。また学部在学中に東日本大震災があり、地震工学を研究テーマに決めて地震のメカニズムと震度予測を研究しました。

さらに研究を深めるために大学院に進み、東名高速道路の耐震化をどこから優先的に進めるかの研究をしました。災害時に緊急車両が通れないということがないように。また病院などが近くにあるか、構造的に脆弱でないか、などを考慮して、名古屋~御殿場の各IC間でどこから手を付けるべきか、といった研究です。

Q. 学部、院で学んだことがどのように仕事につながっているか

私が、現在中央コンサルタンツで取り組んでいるのは、電線を地中に埋める=無電柱化の整備計画です。景観に配慮することもひとつの理由ですが、災害時に倒れた電柱が邪魔で緊急車両が通れないという状況がないようにすることが最大の理由です。院で研究していた耐震化の優先度を決める研究がここに活かされています。

でも難しい。地中はどのような状況か(上下水道管や通信ケーブルなどがどこにあるか)を調べなくてはいけないし、私は、道路がある程度自由につくれると思っていましたが、実は細かい基準が沢山あるんです。最初は先輩に同行して現場で写真を撮るように指示されても、なぜここを撮るのか、その理由すらわかりませんでした。しかし、これら現地での情報収集をもとに、安全性、機能性、経済性などが満たされた、最適解が導かれるのです。

またスマートインターチェンジの設計にも携わっています。私は院生のころ、これを全SA・PAにつくればよいと考えていましたが、実際はそんなに簡単なことではありませんでした。なぜなら斜面や山を切り崩したり、施設を迂回したり様々な条件を満たさないとつくれないからです。院での学びをとことん追究しているのが今の仕事と言えるでしょう。

Q. 就職活動で大切にしていたこと

私は岐阜県高山市出身です。育ってきた地元に貢献したかったので東海圏の会社に絞り、設計がしたかったのでコンサルを選びました。中央コンサルタンツのセミナーに参加したときに先輩と後輩が対等に意見交換していたのをみて「これは若いうちから即戦力になれる」と期待しました。そして誰の机もみなきれいだったのが印象的でした。机の上は、頭の中を映し出すと言います。だから、机の上がきれい=頭が整理されていると思ったのです。この会社で働いている人はスゴイぞ、と感じました。

ちなみに筆記は難問で惨敗でした。しかも面接では「他社が第一希望」と大失言。しかし面接官から「そんなことは言わないほうがいい。でも正直に言える人、そういう人も欲しい」と率直に指導していただき、志望度がぐんと上がったことを覚えています。

保守

[構造部]
青木 秀斗2013年入社
総合理工学研究科
社会開発工学専攻修了

Q. 学生時代に取り組んだテーマや興味など

大学と大学院で地下水を研究しました。山に降った雨がどれだけの年月をかけて井戸まで届くかを調べました。水に含まれるフロンの量は年代によって決まっているので、フロンの量を測定すると年代が特定でき、さらに年代が特定できれば、水が流れるスピードがわかる。スピードがわかれば、エリアの貯水量もわかる。そんな研究です。

教授は地圏工学の人でしたが私は土木工学科。自ら選んでこの研究をしていたのではありませんが、とても役に立つ研究です。これを応用すれば、福島原発事故で、そこの空気が含まれた地下水がどれぐらいの年月で井戸に出てくるか、その年代がわかれば、どれくらい含まれた放射性物質が低減しているかを知ることができるのです。

Q. 学部、院で学んだことがどのように仕事につながっているか

学生時代に学んだことと、現在の仕事に直接の繋がりはありません。私は現在構造部に所属しており、地下水研究で得た知見が直接に活きることはなさそうです。しかし、大学時代に身につけた論理的実証に基づく説明手法はとても役立っています。業務では、顧客(おきゃくさま)に対して設計上の根拠を持って話さなければならない場面が多くありますから。

構造部の仕事は、橋梁を中心に、トンネル、排水施設などの新設の設計、点検、耐震診断、補強、補修設計など多岐にわたります。私は現在、橋梁の補修設計を中心に、新設橋の設計、点検、耐震補強などの業務に携わっています。今、高度成長期につくられた構造物に問題が出始めており、今後ますます維持管理業務が増えてきます。

点検業務は、1人は記録で1人は実行と2人1組で動くことが多いです。コンクリート橋の場合、まずは目視。古くなった鉄筋が腐食すると表面は剥がれそうになっています。疑わしい場合は叩いて音を確認。浮くようなポコポコ音はダメです。目立った損傷はスケッチしてます。こうして点検した結果をもとに診断(補修が必要など)し、顧客(おきゃくさま)に報告します。人命にかかわる構造物ですから、慎重に行う必要があります。責任は重いのですが、地域のみなさんのお役に立てる仕事に誇りを持っています。

Q. 就職活動で大切にしていたこと

社会の基盤を支える構造物を点検補修する、計画設計する。人の役に立つために建設コンサルタントを選びました。会社の規模が大きければ受注先も大小あり、様々な場面で自分が成長できると思い、中央コンサルタンツを選びました。セミナーでは「on the job=仕事しながら学んでいく」と言っていただけたので、研究分野が全く違うことに不安もありましたが「on the job」でいこうと決めました。

面接では、「建設コンサルタントは人とこまめに会う仕事で、聞き上手でなければいけない。設計はなぜこうなったか根拠を明らかにして話さなくてはいけない。」など社会人になってから役立つアドバイスをいただき、志望度が高まりました。また、どんな仕事をしてどんな社会人になりたいか問われ、故郷の阿久比で「あれが私たちがつくった橋だよ」と自慢できるようになりたい、と答えたことも今の仕事に結びついているかな、と思います。

治水

[流域整備部]
細川 達也2014年入社
工学研究科
社会基盤工学専攻修了

Q. 学生時代に取り組んだテーマや興味など

兵庫県淡路島の出身で、中学のとき、家の裏手の川が氾濫して新築の家が床上浸水しました(平成16年台風23号)。また、水が引いた後、町がすっかり変わってしまったこともショックで、災害に強い川をつくりたいという気持ちがわいてきました。

大学、大学院では、利根川流域の可能最大降雨量の研究をしました。気象モデルを使い、気象条件の変化が雨の降り方にどう影響するかシミュレーションしていました。気象学に似た研究でしたが、降雨が洪水等の災害のもとになるので、知識を深めることができたのは大きな収穫でした。授業では土木のこと。研究では気象のこと。それが私の毎日でした。

Q. 学部、院で学んだことがどのように仕事につながっているか

現在は流域整備部に所属しており、学生時代からのテーマであった「河川」を仕事にしています。今の日本は、温暖化もあり、極端な量の雨が、ある地域に集中して降ったりすることも。来たる災害時に被害をできるだけ小さくする取り組み=減災がテーマになっています。今年は、「いつ」「誰が」「何をするか」を時系列で整理した防災行動計画のタイムラインが発表されたため、流域整備部の仕事も増えています。

流域整備部で仕事をする中で、私は、樋門(堤内地の雨水が水路を流れて大きな川に合流する、その川の水位が高くなった場合、水が堤内地側に逆流しないようにする設備)の耐震機能の照査を行っています。最近、打ち合わせに同席することが多くなり、これまでは資料を準備するだけでしたが、今はその説明が求められます。あいまいさは厳禁。顧客(おきゃくさま)のオーダーを会話からくみ取り、構造物の基準を守った上でそれをかなえていく。その中で、自分の案が採用されると嬉しいですし、もっと力をつけ、災害に強い構造物を設計できるよう日々努力しています。

Q. 就職活動で大切にしていたこと

勤務地は全国問わず、社内の雰囲気のよい会社を探していました。仕事は「災害に強い堤防や護岸をつくる、川の仕事をする」と心に決めていて、建設コンサルタントになろうと決意したのが大学3年のときです。大学、大学院時代に先輩たちの話から、中央コンサルタンツの雰囲気や仕事の内容など知ることができたので、気持ちが固まりました。

私は、自分を「粘り強く」コツコツ型と分析しています。プレッシャーが大きいと緊張してしまう面があるのですが、訪問時に感じた雰囲気のよさに引かれて入社を決めました。テーマ通りの仕事に就いた私ですが、研究の内容は関係なく、「自分が何を研究してきたか、何がどうしてこの結果になったか、そこから何がわかるのか」をきっちり“説明できること”が大切だと思います。