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社会資本整備という使命
File.06 生活弱者の利便性

車社会の現代、高齢者や身寄りが身近にいない市民が多くなっている山間部。えびの市も例外ではなく、さらに、少子高齢化も激しくなっている地域。子どもや高齢者など、車を利用できない人がイキイキと暮らしていくために、地域の移動手段を確保する計画策定業務。

[Profile]

小野 紘平

2011年入社 福岡支店 設計部
福岡大学・院 工学研究科 建設工学専攻 修了

学生時代から「景観まちづくり」という分野を専攻してきて、設計の部分から様々な地域に関われる建設コンサルタントのやりがいを実感している。

この業務に携わって一番驚いたことは、建設コンサルタントの仕事で、ここまで個々人の声に耳を傾けるのか、ということでした。計画を策定する上では、住民の方への詳細なアンケートでの意見把握や、記述式のアンケートでは把握しきれない要望や困り事を拾うため、対面での「グループインタビュー」などを綿密に行い、「“誰”に、“どんなもの”を提供すべきか?」を明確にするところからスタートします。ですから、「●丁目の▲▲さん」だったり「区長の近所の○○さん」だったりと、かなり具体的な支援の対象者が見えてくるのです。

「私の地区には移動に不便を感じている高齢の○○さんがいるのですが、買い物に行く時などは区長さんの外出に合わせて車に乗せてもらっているようですよ」とか、「お隣の▲▲さんは足の具合が良くないので、週に一回の通院と買い物を一度に済ませたいと言っていました」など、公共交通を整備する上での重要なヒントが浮き彫りになってきます。限られた予算の中で、効果的な支援を実施していくには、日常の細かな問題と向き合ったうえで、地域の根幹にある課題を見極めていくことが大切なのだと痛感しました。

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地域に入り込むと、いくつもの課題が潜んでいることを感じます。こちらを優先すれば、あちらは後回しになる…といったことも多く、ジレンマとの戦いです。施策に対する予算が無尽蔵であれば、すべての要望に応えるということも可能かもしれません。しかし実際は、そういうわけにはいかない。将来的な持続性を考えると、ターゲットを明確にしないまま、闇雲に支援をしていくことはリスクです。だからこそ、できる限り、そこで暮らす人たちのニーズを引き出すことにこだわりたいですね。

生活の中から聞こえてくる声に耳を傾け、スピード感をもって形にしていくプロセスがあって、喜んでくださる方の顔が見えること。それが、「まちづくり」に関わる醍醐味だと思います。

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