中央コンサルタンツ株式会社

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03/河川
流域整備部
吉川 耕平Yoshikawa Kohei
2007年入社
工学部 土木工学科卒

大学では橋梁の研究を続けてきた吉川。就職活動では30代の若い社員が中心となって活躍する中央コンサルタンツに魅力を感じ、入社を決意する。配属は流域整備部となったが「自然を相手にする魅力があり、どんな対策を取るべきかが技術者の判断に委ねられている難しさと醍醐味がある」と語る。

道路、橋梁などのあらゆる部門の中でも、特に自然そのものと対峙するのが流域整備部の仕事だ。一言に河川といっても、地域によって流れの速さや川幅、地形、勾配は一つひとつ異なり、上流と下流では抱える課題や対応策も180度変わってくる。この道10年以上のキャリアを持つ吉川でも、一つとして同じ仕事はなかったという。そんな吉川の記憶に残るプロジェクトが2012年に行った揖斐川下流の洗堀対策業務だった。「揖斐川は木曽三川の中で最も雨量が多く、流れの速い川として知られています。実際に現地へ行くと、経年によって堆積した大きな砂州が左岸にあり、その砂州が川幅を狭くし、流れが速くなることで川底が削られていきます。問題はその現象が橋の付近で起きているため、いずれ橋脚の基礎がむき出しになる危険性を抱えていました」。

この解決に向けては、設計初期の段階から川の流れを左岸側に寄せる水制工を、右岸に設置する見通しが立っていた。しかし、その水制工をどんな向きに、どんな長さで何基設置すればいいのか。人の手で制御できない自然現象が相手だからこそ、正確な設計方針を導き出す必要があったと吉川は語る。「まず取り組んだのは、流れの変化を予測する水理解析でした。河川の分析には膨大な計算量が必要で、解析ソフトを使っても半日はかかります。そのため帰宅する前にプログラムを走らせ、翌朝に解析結果を確認することを、来る日も来る日も行いました」。

そうして集めた50~60ケースの解析結果を携え、次に足を運んだのが名古屋工業大学だった。「大学研究室の協力のもと、揖斐川、砂州、橋脚を再現した水理模型を作成し、水制工設置後の流れの変化や、川底がどう削られていくかをテストしました。中には洗堀を低減できないケースも見つかり、確かな根拠に基づいた提案を発注者に採択いただけたことに大きな手応えを感じました」。

今回、吉川が提案した水制工が、実際に揖斐川下流にどんな影響を与えていくかは、長い年月を経ないと分からない。すぐの変化は目に見えないが、休日に揖斐川の近くを通りかかると車を停めて様子を見に行くのだと吉川は話す。「堤防決壊のニュースなどを見ると、常々、技術者の判断が災害の大きさを左右するのだと感じます。他の誰でもない自分の導き出した提案に委ねられるからこそ、信じられる答えに辿り着くまで一切妥協しないのが私のプライドです」。大丈夫、きっと上手くいく。そう信じて、吉川はまた次の現場へと向かう。


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