中央コンサルタンツ株式会社

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06/都市計画
都市整備部
神谷 貴浩Kamiya Takahiro
2012年入社
医学工学総合教育部 人間システム工学専攻了

大学院では、地域の高齢者へのヒアリングを公共交通計画に活用するという研究をした。実際に多くの高齢者宅で話を聞いた。大学院1年次に中央コンサルタンツでインターンシップを体験し、この会社が自分に向いていると思って入社を決意。都市整備部に配属され、今では大学時代に多くの地域の生の声を聞いた経験が、活かされている。

都市計画や交通計画のプロジェクトが始まると、神谷はその土地で古くから営まれている理髪店をよく巡るという。散髪の時間に、その土地ならではの話を店主から聞くことが楽しい。そして、それは彼の仕事を下支えする。都市や交通の一般的な計画プロセスとして、人口推移や土地利用の変遷など、その都市に関する様々な定量的データを分析し、そこから想定される問題や課題を導き出すことが多い。しかし神谷は、それだけでは不十分だと考えている。「調査から得られる定量的なデータに加え、その土地に暮らす方々からの定性的なデータ、いわゆる生の声や、その都市の成り立ちを深く理解することが、都市計画には大切です」。だから神谷は、プロジェクト中はその都市に何度も赴き、五感を使って都市を理解しようとする。趣味である理髪店巡りで、そこで暮らす方々の様子を店主から聴くのはそういうワケがあるからだ。

2016年度の業務で、神谷はある都市の地域公共交通網形成計画を担当することになった。業務では市民アンケートにバス利用者アンケート、約8回の地区意見交換会や、交通事業者や地元商店街へのヒアリングなどを行った。無論、理髪店にも顔を出す。休日になると家族を連れて、その都市の中山間地域の祭りにも出かけた。「当然、市民の想いは様々です。全部を取り入れたら計画になりません。でも、これらの生の意見を可能な限り把握し、どれが大切かを考え、悩みながら全体の計画を導き出していく。これが私の仕事です」。

将来に渡って持続可能な計画とするためには、すべてを公共側で担うわけにはいかず、市民側との協働が欠かせない。話を聞いた一人ひとりを思い浮かべつつ、幹線となるバス路線に「結節点」を設け、その結節点から各自宅までは、住民の力で運営・利用促進をする「公共交通協働エリア」というコンセプトを提案。翌年以降、この考え方に基づく具体的な事業がスタートした。その後も、懇意になった市の担当者が地元の様子を教えてくれるという。「自分の仕事が、地域に住む方々のために少しでも力になっていると、とっても嬉しいです」。

一方で、神谷はその地域の交通の未来も見据える。「学会や業界誌などで、最新の公共交通の動向や技術を勉強しつつ、業務で携わっている都市にどう取り入れられるかを常に考えています」。その都市やそこで暮らす人々を深く理解して、その都市に見合った技術を検討する。目的はあくまで人々の生活がより良くなること。彼の姿勢からは、MaaS*など将来のモビリティ社会の実現も感じられる。
※MaaS(Mobility as a Service)…マイカー以外の交通手段によるモビリティを1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念


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