中央コンサルタンツ株式会社

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道路をつくる
-道路整備に関わることで感じた想い-

東京支店設計1部長 湊谷昌樹(44歳)
技術士:総合技術監理部門(道路)
建設部門(道路)

道路技術者に求められるもの

 私は、これまで道路技術者として交通や物流の中心となる国道、都市計画道路及び地域に密着した生活道路の設計や、最近では、自転車走行空間整備や無電柱化整備などの計画・設計業務に携わっています。道路整備は、沿道住民や道路管理者、警察、埋設物の占用企業など整備に関わる人たちとの「合意形成」が重要になります。そのため、我々道路技術者は、専門的な技術力以外に円滑な合意形成のため課題解決に向けた提案力、調整力が必要になり、ポリバレントな能力が要求されます。

道路整備は一日して成らず

 道路整備は、一朝一夕で完成するわけではありません。長い年月をかけて1本の道路を完成させていくことを、私は入社10年目で担当した国道の拡幅設計業務で実感することができました。
 この業務では、渋滞対策、自転車走行空間整備、集中豪雨時の冠水対策などの課題解決のために技術力を発揮しただけではなく、自治体や沿道との協議や事業工程の調整、現場で生じた不測の事態に対する対応など、5年間、道路整備の中心メンバーとなり、顧客(おきゃくさま)と議論を重ね連携を図りながら「道路をつくる」ことができました。また、完成後に顧客から言われた「開通に間に合ったのは中央さんの技術力のおかげです。」の言葉は、これまでの技術者人生の中で貴重な財産となっています。

地下立体区間 完成写真

楽な仕事ではない。だからこそ達成感は格別!

社会資本整備を担う我々の仕事は、決して楽ではありません。しかし、情熱を持ち、自らの技術力を磨くことで、若手技術者であっても様々なプロジェクトに挑戦できるチャンスがあります。また、苦労して設計したものが実際に完成した時の達成感は何物にも代えがたいものです。皆さんと切磋琢磨し、喜びを共に分かち合える日が来ることを楽しみにしています。