中央コンサルタンツ株式会社

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社会資本整備の意義を探求
-波及効果を追い求めて-

札幌支店設計部課長 荒井政俊(47歳)
技術士:総合技術監理部門(道路)
建設部門(都市及び地方計画)
建設部門(道路)

携わっている業務の内容

 私はこれまで、道路交通分野や都市計画分野の業務に携わってきました。現在は、主に交通ビッグデータを活用した道路整備効果の分析や交通事故対策、渋滞対策などの業務を行っています。

「調査」という仕事

 道路整備効果の分析は物流や観光、医療面など多方面にわたりますが、その中には一つのモノに着目して、とことん追い求める仕事があります。例えば、道産ホタテの流通への効果を調べるために、地元の漁業組合から始まり仲卸業者、加工会社、輸送事業者、最後には首都圏や関西の市場にまで出向いてさながら新聞記者のように“取材”を行い、モノの上流から下流までの効果をデータや声から分析します。調査を通じて気付くことは、どの調査段階においても「道路」が社会に密接に関わっており、整備のやり方によって地域への効果が大きく変わることでした。様々な業界の人への取材を重ねることで、地域の抱える課題が浮き彫りとなり、その解決の鍵を握る道路整備について、しっかりと効果を分析して必要性を広く訴えていく。これも、北海道の社会資本整備の将来を担う我々の重要な使命の一つだと自負しています。

高規格道路を利用して出荷される水産品

建設コンサルタントを目指す皆さんへ

計画や設計だけでなく、このような調査に関する仕事も建設コンサルタントの重要な役割の一つです。探求心と行動力に満ち溢れた学生の皆さん、社会資本整備を通じ地域に貢献できるこの魅力的な仕事にぜひ携わってみませんか!